どうも、こんにちは!

突然ですが、みなさん「ペーシング」って聞いたことありますか?

普段から「人の話を聞く」ことに関わっている方、たとえばカウンセラーや営業職の方、セラピスト、コーチなどをされている方はご存知かもしれませんね。

というのも、「ペーシング」はかなり基本的な内容で、「傾聴力」を持った良い聞き手になりたい方にはぜひ身につけていただきたい王道のスキルなのです。

しかし、もし「ペーシング」という言葉を聞いたことがなくてもご心配ありません!

今回の記事を読めば、「ペーシング」のことは自信満々に語ることができるようになり、さらに実践でも意識的に活用できるようになります!

今回も、『人を動かす聞く力&質問力: 傾聴する、問いかける、解決する(知的生きかた文庫)を参照して書いてあるので、より詳しく知りたい方はそちらも読んでみてくださいね。

1.聞き上手になるための王道テク、「ペーシング」とは?

それではまず、「ペーシング」って一体なんなのか?という疑問から明らかにしていきましょう。

日本NLP協会の定義を借りると、ペーシングとは、

「相手の話し方や状態、呼吸などのペースに合わせること」

です。

歩くときに隣の人に歩調のペースを合わせる光景をイメージしてもらえれば、わかりやすいでしょうか。

もしあなたが80代くらいの高齢の方と一緒に話しながら歩くことになったら、きっと相手のペースに合わせて、歩調を少しスローペースにしますよね。

逆にいつも忙しくて急いでいる上司だったら、歩調はかなり早くして歩きますよね。

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ペーシングとは、このように相手のペースに合わせることをいいます。

相手が早口の人なら、あなたの聞き方・会話のペースも少々早めにすることで、会話が自然と盛り上がり、楽しいものになるのです。

一般的に、ペーシングには3つのポイントがあると言われています。(実はもう1つペーシングの重要なポイントがあるのですが、それは2章でご紹介します。)

それは、「話し方」・「相手の状態」・「呼吸」です。

1つ目の「話し方」にフォーカスしてペーシングするならば、声の調子や話すスピード、声の大小、音程の高低、リズムなどを合わせていきます。


2つ目の「状態」にペーシングするときは、明るさや静けさ、暗さ、感情の起伏などに合わせていきます。


そして3つ目の「呼吸」にペーシングするときは、相手の肩や胸や腹部の動きを観察しながら、同じ呼吸のリズムになるよう合わせていく、というイメージですね。

といっても、会話の最中は話している内容にも集中しなければなりませんし、

いきなり「話し方」「相手の状態」「呼吸」の3つを意識してペーシングするというのは、少しハードルが高いと思う方もいるのではないでしょうか。

そこで明日からさっそく活用したいあなたのために、オススメの方法を2つご紹介します!!

まず一つ目は、

「今日は「話し方」にペーシングする」

「今から10分は「呼吸」にペーシングしてみよう」

という風に、一つに絞ってしまうというやり方です。

これで手応えを感じたら、他の2つにも順番に手を出してみるという形で進めて行けばいいですね。

2つ目はもっと単純で、ただ「この人の真似をしよう」と考えることです。

こう考えると自然と「話し方」「状態」「呼吸」を真似できるので、難しく考えずにペーシングを試してみたい方にはこちらのやり方をオススメします!

2.あまり語られることのない、もう1つの重要なポイント

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先ほど3つのポイントの部分で少し触れたのですが、実はペーシングにはもう1つ、ポイントがあります。

あまり意識されることのないポイントなのですが、これを知らないと大きな反感を相手に与えかねません。

先ほどの3つのポイントが理解できたという方は、ぜひこの機会にもう一つのポイントも知っておきましょう!

それでは、もう一つのポイントとはなんでしょうか?

それは、「言葉の使い方」です。

具体的な会話例を通して、見てみましょう。

以下は、お客様からのクレームが絶えない、ある女性販売員の対応のワンシーンです。

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お客「お手洗いはどちらにありますか?」

女性販売員「はい、トイレでしたら2階の右奥にございます」

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お客「この商品の色違いで、灰色のものってあります?」

女性販売員「グレーでしたら、こちらの棚にございます」

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そう、この女性販売員は「相手と同じ言葉を使う」というペーシングができていなかったのです。

相手が「お手洗い」「灰色」といったら、自分も「お手洗い」「灰色」という言葉を使うというのが、「言葉の使い方」にペーシングするということです。

これ、さっそくビジネスシーンでも活用できそうではないでしょうか?

例えば、「スケールする」「CRM」「エビデンス」など、英語でも日本語でも通じてしまう言葉ってありますよね。

もしあなたの周りの近づきたい上司がこうした言葉をよく使っていたり、口癖のように口にしている言葉があったりするのなら、意識的にこうした「言葉の使い方」にペーシングしてはいかがでしょうか。

きっと、上司は無意識にあなたに好印象を抱くことでしょう

3.ペーシングを使わない方がいい時もある

さてこんな便利な「言葉の使い方」へのペーシングですが、あるシチュエーションに限り、あえてペーシングをしない方が有効な時があるのです。

それは、「時間の確認作業」をする時です。

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こちらは具体的な会話例を見た方がわかりやすいと思うので、下の例をご覧ください。

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「じゃあ、15時でお願いします」

「了解しました。午後3時ですね。」 (ペーシングしない)

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15時を5時と言い間違えるようなミスは起こりやすいため、わざとペーシングしないことで伝達ミスを防ぐのです。

かなり限られた状況ですが、特にメールなどの確認作業はミスを生まないよう、むやみにペーシングしないよう心がけましょう。

まとめ

さて、今回は「聞き上手が使う王道テクニック」の1つとして、「ペーシング」をテーマにご説明してきました。

まず、ペーシングとは「相手の話し方や状態、呼吸などのペースに合わせること」でした。

呼吸

一般的なペーシングのポイントは3つで、

「話し方」「相手の状態」「呼吸」でしたね。

明日から実際に活用したいという方には、

・3つのどれかに絞って使う

・相手を真似する

という2つの方法をご紹介しました。

また、あまり意識されないもう1つのポイントとして、「言葉の使い方」へのペーシングもご紹介しました。

意識的に相手と同じ表現を選んで使うことで、好印象につながるのでしたね。

そして「言葉の使い方」へのペーシングには注意点も存在し、メールなど伝達ミスにつながりやすいシチュエーションでは、なるべくペーシングは控えた方が良いのです。

いかがでしょうか。

ここまでしっかりと学んでおけば、「ペーシング」については自信を持って語れるようになったのではないでしょうか。

さっそく明日から少しずつ取り入れてみて、皆さんも「ペーシング」をマスターしましょう!