人間関係を円滑にする会話の「見かけ」、6要素(前編)の続きです。

前回は、距離感や、位置関係、姿勢と身体の向きについてお話ししました。

今回は、視線や表情、うなずき方など、主に顔が与える非言語メッセージについて解説しながら、良い「見かけ」について考えていきます。

この記事を読めば、自分も相手もリラックスした状態で会話をしやすくなります。

それから、普段、怒ってないのに周りから「怒ってる?」と聞かれることが多い方や、真剣に話を聞いてるのに、「ちゃんと聞いてる?」と言われてしまったことがある方にも参考になります。

内容については、引き続き『傾聴力(大和書房)』を参照して書いてあります。

事例や基本的な考え方などをより詳しく知りたい方は、そちらも読んでみてください!

1.視線

目線

基本的には、話し相手の顔を見て話します。

そして、時々視線を外します。

相手の顔を凝視するのでは、威圧感を与えてしまうことがあるからです。

意外に多いのが、視線が強くなりすぎて相手を射抜くような目をしてしまう人。

これもやはり威圧感を与えてしまいます。

対策としては、時々うなずきながら、まばたきで目をつむる時間を少しだけ長めにとるのがお勧めです。

威圧感を減らせるだけでなく、話をしっかり聞いているというサインを出すことができるからです。

2.うなずき

二人の会話

普段の会話の中で、自分がどのようにうなずいているかを意識したことはありますか?

おそらく、ほとんどの方が無意識にうなずく仕草をしていると思います。

自然に良いうなずきが出来ている方は、そのままで良いと思いますが、もしあなたが周囲から「リアクションが薄い」などと言われてしまうことが多い場合には、改善の余地があります。

心を込めて、いつもより少し深めにうなずきながら、話を聞くようにしてください。

3.表情

和顔愛語(わがんあいご)の表情が良いと言われています。

和顔とは、優しげな顔つきのこと。

愛語とは、親愛の気持ちがこもった言葉の意味です。

このとき重要なのは、発する言葉の内容よりも、親愛の気持ちの方です。

挨拶から始まり、基本的には優しい顔で話を聞くことができると、相手はリラックスできます。

ただし、相手の話が特に深刻な場面であったり、相手に苦しみや怒りを表現する様子があるときは、それに合わせて、真剣な表情で話を聞くべきでしょう。

ミラーリングという言葉があります。

これは、相手の動作に対して、自分の動作も鏡のように合わせる方法のことで、共感を伝えるのに良いとされている技法のひとつですが、動作だけでなく表情の場合もこのミラーリングが有効だと言えます。

もちろん、ネガティブな感情に相手の顔が引きつっている時までミラーリングをする必要はありませんが、基本的には、相手の表情を見ながら自分の表情を合わせていけると、共感が生まれ、会話が円滑になりやすくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

前回と今回の2つの記事で、傾聴の「見かけ」に関するコツをご紹介しました。

今回のポイントは、

・話し相手の顔を見ながら、威圧感を与えないように時々視線を外すこと

・リアクションが薄いと言われる場合には、しっかりとうなずくこと

・和顔愛語の表情をしながら、時にミラーリングすること

の3つでしたね。

確かに、技術は技術にすぎず、会話の本質的なところではありません。

しかし、心だけでなく技術も一緒に習得できると、自分の気持ちがより相手に伝わりやすくなると言えるでしょう。

円滑な人間関係を築くために、これらの記事で得た内容を日常生活に落とし込んでいけるといいですね。