どうも、こんにちは。

日々生活していると、どうしても人間関係などで苦しい経験をすることは避けられないですよね。

実は、そうしたストレスからこころの健康を守るために、「脳が勝手にみなさんの行動パターンを変えている」ということはご存知でしょうか?

こうした働きを、心理学では「防衛機制」と呼んでいます。

さて、今回から2記事に渡って、心理学用語である「防衛機制」と、その7つの代表的な分類をご紹介してまいります。

今回の記事を読むことで、もしかしたら1度自分の行動パターンを見つめ直して改善したり、身近な人のある行動や気持ちを理解できて、優しくすることができるようになるかもしれません。

日常的な具体例を盛り込んで解説していくので、自分や身近な人の行動と照らし合わせて読み進めてみてください。


もくじ

1.「防衛機制」とは?

2. 代表的な「防衛機制」の種類7つ


今回から2記事では、以上のような構成でご説明してまいります。

1.「防衛機制」とは?

まず「防衛機制」ですが、これは端的に言うと、「自分のこころの健康を保つために、現実を都合よく歪めてしまう、こころのはたらき」のことです。

感情

これは心理学者のアンナ・フロイトによって体系化された概念です。現実を歪めるといっても、「防衛機制」は、実は誰もが日常的に行っているヘルシーな心のはたらきです。

悩みや不安を抱えて苦しい状況にある時に、わざとポジティブに考え直すことでモチベーションを保つのと似ていて、基本的にはみなさんの心を守っているのです。

それでは具体的に、「防衛機制」がどのように私たちの行動を変えているのか「防衛機制」の7つの分類に合わせてご紹介します。

2. 代表的な「防衛機制」の種類7つ

①抑圧

これは、実現困難な欲望や、苦痛・トラウマになった体験を忘れようとする、無意識の作用です。

要は、嫌なことや思い出したくないことを、無理やり見えないところに押し込んでしまおう、というはたらきのことですね。

[具体例]

  • 1週間後に恋人とデートに行く約束をしていた人が、恋人と大げんかをしてしまった/恋人が他の異性と親しくしているのを目撃してしまった、というきっかけで、1週間後のデートの当日まで約束をすっかり忘れてしまっていた。
  • ラインで、答えたくない質問をされてしまった、あるいはあまり好きではない人に食事に誘われた、という事実が無意識に抑圧され、2週間も返信するのを忘れていた。

②否認

これは、自分にとって受け入れがたい現実や、不快な体験や欲求などを、無意識的になかったことにしてしまう、あるいは否定してしまうというはたらきです。

信じたくない情報をシャットダウンしたり、その情報元自体を批判するという形で現れます。

[具体例]

  • 職場で自分の不注意で大きな失敗が起きてしまったが、その重圧に耐えきれず、「俺は悪くない!」と言い張った。
  • ガンで 余命半年と宣告 されてしまった人が、その現実を受け入れられず、「あの医者はヤブ医者だ!」と主張した。

③投影

これは、自分自身の心の内に存在する欲求や 感情などを、無意識に他者へと投げ入れてしまうことよって、そうした欲求や 感情などを他者の側に転嫁してしまう心のはたらきです。

[具体例]

  • 強く片思いをしているクラスの異性がおり、一方 的に 感情を抱いている状況が好ましくないため、相手の 何気ない行動や仕草 に自分の愛情を 投影 して、「相手の方こそ自分のことを好きに違いない」と思い込んでしまった。
  • 嫌いな人がいて、その人は自分に対して 特に敵意を抱いていないのにも関わらず、そもそも相手の方が自分を嫌っていると思ってしまった。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は代表的な「防衛機制」の分類として、「抑圧」「否認」「投影」の3つをご紹介しました。中には 耳が痛いものや、自分の他の体験が思い浮かんだ 方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、「防衛機制」そのものは決して悪いものではなく、あなたのこころの健康を守っている大切なはたらきです。

そして何より、本人の意思と関係なく無意識に作用するはたらきなので、もし自分や身近な人にこれらの兆候があっても、それは仕方ないことです。

むしろ、こうした無意識のはたらきの存在を知ったからこそ、他人の不可解な行動に優しくできたり、自分の行動をよりよくしていけたりするといいですね